地域密着(相模原市中央区  南区 緑区)犬・猫の診察・病気・皮膚科・予防・手術のかかりつけ医

〒252-0239 神奈川県相模原市中央区中央2丁目9-12
  
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去勢・避妊手術の流れ

手術前~当日、術後までの流れを説明いたします。

去勢・避妊手術の時期

当院では病気や問題行動の予防の観点から、生後6ヶ月~の手術をお勧めしております。

但し、体格や成長の具合い、マーキングの開始時期によって適応時期がかわりますので、当院では手術前に一度、身体検査を行わせていただきます

 

去勢・避妊手術の前に@健診・予約

当院では手術前に一度、身体検査(問診・視診・触診・聴診)を行わせていただきます。

身体検査と一緒に手術当日の流れ、手術内容や麻酔の説明なども行いますのでご来院の際は必ずご家族の方がお越しください。

手術前の身体検査(診察)のご予約は必要ございません。ご都合の良い日にお越しください。

また、手術は予約制になります。身体検査の後にご予約をお取りいたします。

術後の体調不良が起こる場合もあるため、手術日と、次の日に来院できるスケジュール日でご予約下さい。

ワクチン接種:ワクチンには有効期間がありますので、最新の接種日から起算して有効期限を過ぎている場合は、手術の2週間以上前にワクチン接種を済ませておきましょう。

 

手術前日

手術は全身麻酔をして行います。全身麻酔前には、12時間以上の絶食が必要です。 

全身麻酔をかけると、意識はもちろんのこと、全身の力も抜けてしまいます。このとき、もし胃の中に未消化物が残っていると手術中にそれを吐いて、誤嚥してしまう可能性があります。

食事は前夜のAM0時までにお済ませください。お水は当日朝9時以降はあげないで下さい。

 

手術当日

ご来院

手術当日は午前9時から11時の間に当院にお越し下さい。

術前検査後、手術同意書にご記入いただいてからお預かりします。

猫ちゃんの場合のみ、必ず洗濯ネットに入れて来院してください。家ではおとなしい子でも、病院では暴れて捕まえられなくなったり、ケージから出せないこともあるので、大事な猫ちゃんのためにも必ず自宅からネットに入れてきてください。

術前検査

身体検査(問診・視診・触診・聴診)、血液検査を行い、麻酔・手術が可能かどうか確認を行います。

※必要に応じて別途追加検査(料金別)を行う場合もあります。

高齢の動物に対しては、胸部のX線検査も行います。(別途料金)

【検査の結果次第では、当日の手術が中止、延期になる場合もございますので、予めご了承ください】

お預かり

術前検査に問題が無ければ、手術同意書にご記入いただいてからお預かりします。

当院では、手術に先立ち十分な説明を行い、同意書の記入をお願いしております。

わからないことや納得できない点があれば、納得するまで遠慮なくご質問下さい。

また、手術中に急変などで緊急に連絡が必要な場合、手術終了のご案内を(希望される方)お電話にてご連絡させていただきます。手術承諾書へは必ず連絡をとれるお電話番号の記載をお願いいたします。また手術時間中はすぐ連絡がつくようにご注意お願いいたします。(例:携帯圏外・自宅不在など)

手術

手術は通常、休診時間中(お昼頃)に行います。

その日の診察・手術予約状況や緊急手術の有無にてお時間は多少前後する場合がございますのでご了承ください。

麻酔導入

ここからは実際に手術室に入って行います。

まず麻酔前投与薬を投与します。この薬は麻酔に入る前の動物の不安感や恐怖感を取り除き、さらに術中術後の疼痛を抑え、麻酔の安全性を高めるためのものです。使用する薬の種類や組み合わせは症例によって選択します。

麻酔導入薬は意識を消失させることを目的とします。意識消失が確認できたら速やかに気管内へ気管チューブを挿管して安定した酸素吸入を確保します。

麻酔維持には吸入麻酔薬を用います。気管チューブから酸素とともに吸入し、手元のダイアルでその濃度を調節し麻酔深度を調節します。

・鎮痛について

当院で、症例に応じて術後疼痛の治療効果と全身麻酔の安全性を高めるため、周術期(術前、術中、術後)に疼痛管理を実施しています。

痛みの防止および麻酔の安全性を高めるには鎮痛薬の投与時期が重要であり、痛みの刺激が加わる前に鎮痛薬を投与する「先取り鎮痛」が効果的です。また、作用機序の異なる複数の鎮痛薬を併用する「マルチモーダル鎮痛」によって、投薬による副作用を抑え、鎮痛効果を増強できます。

術前準備

感染を予防するため、手術部位及びその周辺の毛を刈り、殺菌消毒します。

手術者も、手を丁寧に殺菌・消毒し、滅菌グローブを装着します。

清潔な術野を確保するため、滅菌されたドレープで手術部位以外の範囲を覆います。

手術中の低体温防止の為の保温を開始します。

手術

必要な剃毛や消毒が済めば手術開始です。

滅菌器具を用いて、麻酔リスク、出血、痛み を最小限にするよう正確かつ迅速な手術を行います。

手術中は五感によって麻酔の深度や痛みの程度をチェックしながら、モニター機器を装着して心電図、血圧、呼吸数、SpO2、EtCO2、麻酔ガス濃度、体温などを測定し、安全な麻酔を心掛けております。

 

・去勢手術(オス)

犬は陰嚢の前の皮膚を切開、猫では陰嚢自体を皮膚切開をして精巣を摘出します。

猫ちゃんの去勢手術の場合、傷口の癒合が早いのと、陰嚢を縫うと余計気にするため、縫合は行っておりません。

麻酔・手術時間は犬で30~40分、猫で20~25分です。

 

・避妊手術(メス)

おへそから下の皮膚を切開後、開腹して卵巣のみ or 卵巣と子宮を摘出します。

まず、体の外側からお腹の皮膚→皮下組織→筋肉(腹膜と腹筋)を切開していきます。

卵巣と子宮を摘出したら、開腹した順番とは逆に、体の内側から筋肉(腹膜と腹筋)→皮下組織→お腹の皮膚の順に縫合していきます。

麻酔・手術時間は犬で約1時間~1時間半、猫で1時間です

覚醒~術後管理

手術が終了し、麻酔から覚醒したら、手術室から入院室に移動します。さらに酸素化や保温が必要な場合はICUにて管理します。

移動後は、数分おきに呼吸状態、粘膜色、心拍、体温などを確認して動物の状態を観察し、補助なしでの起立もしくは歩行出来るようになるまで管理を続けます。特に麻酔から覚めることによる精神状態の変化や疼痛の有無に注意します。

このタイミングで、ご希望であれば、手術終了のご連絡をさせて頂きます。

手術の内容にもよりますが、避妊や・去勢手術の場合は術後3~4時間でご自宅での静養に移ることになります。相談により入院管理をすることも可能です。

お迎え~退院

術中や麻酔覚醒に特に問題が無ければ、手術当日、午後6~7時の間にお迎えにいらして下さい。

基本的には術後の動物のストレスを最低限に軽減するため、「最良の入院室」であるご自宅での管理をお願いしています。相談により入院管理をすることも可能です。

但し、動物の状態により1泊入院で経過観察させて頂く事もあります。

お迎え時、手術内容や結果、手術後の管理方法・通院の指示についてご説明致します。

また、術部を保護するためエリザベスカラー、エリザベスウェアを着用していただきます。(別途購入)

手術後、抗生剤等のお薬を服用していただきますので、飲ませやすいお薬の形状(錠剤・粉・シロップ)をお伝えください。

 

自宅管理

薬の投与等、退院時の注意点に必ず従ってケアを行ってください。

手術後の状態確認のため、通院が必要となる場合があります。通院の日程や間隔については、個体差がございますので手術後にご説明させていただきます。

この時期に出血する、食欲や元気がない、便がゆるい、排便・排尿がおかしい、精神不安定など、普段とは違うことが一つでもあれば、「様子を見る」事はしないで、すぐにご連絡ください。

自宅に連れ帰って数日間は、傷口が開いてしまうのを避けるため激しい運動はなるべくさせないようにしましょう。もし糸が取れてしまったり、舐め過ぎにより術創がただれてしまったり、傷口が開いてしまった場合は、早急にご連絡ください

 

抜糸(7~10日後)

手術の7〜10日後に、傷口の縫合糸を外します。

来院時の予約は必要ありませんので、抜糸予定日の診察時間にご来院ください。 

術後の抜糸とは、お腹の皮膚を縫った糸を切ることです。筋肉や皮下組織は溶ける糸を使うので体内に残らず抜糸の必要がありません。

オスの猫ちゃんの去勢手術の場合、糸を使いませんので抜糸はありません。

シャンプーやお風呂は抜糸後3日以降となります。

抜糸後、手術部分や体調等の異常がなければ通院は終了となります。

 

去勢・避妊手術後に気をつけたいこと

去勢・避妊手術後は性ホルモンが分泌されなくなることにより活動量が減り、基礎代謝量が低下します。それにも関わらず、食欲は増す傾向にあります。そのため、手術前と同じ食事を与えていると肥満になってしまいます。

手術後、経過が落ち着いたら、低カロリーな食事や体重管理を目的にした食事を選び、給餌量をしっかりとコントロールしてあげましょう。

(ご希望の方には去勢・避妊手術後の理想的な体重維持に配慮した食事のサンプルをお渡ししています。お気軽にお問合せください。)

その他

以上、一連の流れをご説明いたしましたが、小さい体に麻酔をかけてメスを入れる・・・やはり大きな転機となりますので、手術にはご家族の総意が大切です。

なので疑問や不安を払拭してから手術に臨みたいので、何か疑問点などあればお気軽にご相談ください。

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