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犬や猫の脂漏症(しろうしょう)とは?
原因や症状を解説!

2023年9月

脂漏症

一緒に暮らす愛犬や愛猫の皮膚の異常が気になっていませんか?皮膚がべとつく、異常に乾燥しているなどの症状が見られたら脂漏症という病気が原因かもしれません。

あまり聞き慣れないかもしれませんが、犬や猫にとっては一般的な皮膚トラブルのひとつです。

今回は脂漏症に着目し、原因や症状、診断方法や治療方法についてお伝えします。

脂漏症の原因

皮脂は、皮膚を保護する役割を果たしています。脂漏症という名前から、皮脂の過剰分泌を想像する方も多いでしょう。実際に、皮脂が過剰に分泌されると脂漏症になります。一方で、皮脂が異常に減少しても脂漏症になってしまいます。

皮脂の分泌異常には、様々な皮膚疾患あるいは内科的疾患が原因になります。

皮膚の炎症性変化、内分泌疾患(副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症)、外部寄生虫や腸内の寄生虫、真菌感染、栄養障害(糖質、タンパク質、脂肪分、必須脂肪酸、ビタミン類、ミネラル等微量元素のバランス)、     心臓や肝臓の病気 、自己免疫疾患、アレルギーなど、何らかの他の病気が関わって、原因が多岐にわたっていることが多いです。

また、肥満 や皮膚が乾燥した状態が続くことで発症することもあります。

環境的要因(温度や湿度)、誤ったスキンケアが脂漏症の発生に大きな影響を与えることもあります。

犬ではシーズーやアメリカン・コッカ―スパニエル、ウエストハイランド・ホワイト・テリアなどの特定の犬種で遺伝的に表皮の増殖機構に異常があり、発症する可能性が高いことがわかっています。

脂漏症の症状とは?

脂漏症の症状は以下が挙げられます。

  • 皮膚がべとつく
  • 異常に乾燥している
  • 黒ずんでいる
  • フケが出る
  • 体臭が強い 
  • 部分的に薄毛になっている
  • 痒がっている      など

皮脂が過剰に分泌されると、皮膚のベタベタが強くなり脂っぽくなってきます。これを「脂性脂漏症」と呼びます。

脂漏状態にある場合は、皮膚常在酵母様真菌であるマラセチアの増殖を高率に認めます。マラセチアの異常増殖により、さらに皮膚炎が引き起こされます。

逆に皮脂腺の働きが悪くなると、皮脂の分泌が悪くなって、比較的ベタベタは弱いがフケが多く乾燥します。これを「乾性脂漏症」と呼びます。

耳、目や乳頭の周囲、背中、腹部、脇や内股などのしわの部分によくみられます。独特のきつい臭いがするのが特徴です。

また脂漏症は「外耳炎」になることが多いのも特徴的です。外耳炎になると、犬や猫は耳をしきりに掻いたり、頭を振ったりするようになります。耳垢がベタベタして多かったり、耳垢がくさくなることで気づく飼い主様も多いでしょう。

外耳炎についてはこちらの記事でも解説しています。

 

診断方法と治療方法

脂漏症の診断は、上記のような症状の確認に加え、皮膚や耳垢の顕微鏡検査などで行います。また脂漏症は他の内臓の病気や皮膚炎、生活習慣等を原因として発生することが多いので、脂漏症の根本治療のためには、原因となっている基礎的な病気を探すことが大切です。血液検査などで全身の病気を調べ、基礎疾患を治療することもあります。

脂性型と乾性型では、治療法が異なります。治療方法は、多くの場合、専用の薬用シャンプーによるシャンプー療法を用います。過剰な皮脂、フケ、マラセチアを除去する必要があるため、シャンプーによる洗浄が有効です。脂漏症のタイプや重症度、マラセチア感染等、皮膚の状態にあったシャンプーやスキンケア法を選ぶことが重要です。

他にも、抗生物質や抗真菌薬、ステロイドの外用、内服薬を併用することもあります。肥満の犬や猫の場合は、体重管理を行うこともあります。

脂漏症の原因となる内科的疾患が見つかれば、その病気も併せて治療していきます。

予防法と飼い主様が気を付けるべき点

脂漏症は、皮膚の乾燥が続くことなどが原因のひとつとして挙げられます。シャンプーの方法の見直しや、シャンプー後に長時間ドライヤーを当てることなどは避けると良いでしょう。温風や熱風の過剰な使用は脂漏や皮膚炎、痒みを悪化させる原因となります。シャンプー後の保湿も重要です。シャンプーの方法など詳しくは当院でご説明致します。

また、犬や猫を肥満にさせないように適度な運動や食事管理も心がけましょう。

おやつなど、糖質や脂肪分、添加物の過剰摂取が悪化要因になる場合もあります。

高温多湿の環境は症状を悪化させるため、特に梅雨~夏場は生活環境の室温と湿度の管理を心がけましょう。室温の目安は室温25~28℃、湿度60~70%がよいとされています。冬場も暖房器具の過度な使用による悪化には気をつけましょう。

まとめ

脂漏症をはじめ、犬や猫の皮膚病の背景には、内分泌疾患や代謝性疾患など重大な病気が潜んでいることもあります。皮膚病の原因はひとつではありません。その原因もきちんと治療しながら、丁寧なスキンケアが必要となります。皮膚の異常に気づいた場合はできるだけ早めに動物病院を受診すると良いでしょう。

お家でのブラッシングなどのケアは、皮膚異常の早期発見につながります。スキンシップの時間にもなりますので、ぜひ積極的に行ってみてください。

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