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犬や猫の誤食誤飲について|食べてはいけないものや対処法を解説

2024年01月

犬猫の誤食

クリスマスのチョコレートケーキなど、イベントが多い年末年始になると、犬や猫の誤飲・誤食のトラブルが増える時期です。

愛犬や愛猫に可愛いらしくおねだりされると、自分の食べているものをあげてしまう飼い主様も多いかもしれません。しかし、犬や猫にとっては中毒症状や、腸に詰まらせる原因となり、命に関わることもあるため注意が必要です。

アニコム損保のデータから、1年間で16,394頭の誤飲誤食(契約頭数539,656頭:2016年)、罹患率で表すと3.0%にあたり、全国の犬の頭数987万頭(一般社団法人ペットフード協会:2016)から単純計算すると、年間約30万件異常の誤食が発生していることになります。

今回は、犬や猫の誤飲誤食の危険性とそれを防ぐための具体的な方法について解説します。

犬や猫に食べさせてはいけない中毒症状を起こす食材

犬や猫が摂取することで中毒を起こす可能性のある代表的なものとしては、下記が挙げられます。

ぶどうやレーズン、玉ねぎなどのネギ類

ぶどうやレーズンを食べると嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛などの症状が見られ、その後急性腎障害を引き起こし、最悪の場合には死に至ることもあります。

また、玉ねぎなどのネギ類を食べると赤血球が破壊され、歯茎などの粘膜が白っぽくなる、血色素尿、黄疸など貧血の症状が現れます。加熱や乾燥などの加工をしても毒性はなくならないため、ネギ類は与えないようにしてください。ネギが入っている煮汁などでも中毒症状を起こすため注意しましょう。

チョコレート、キシリトールを含むお菓子

犬や猫がチョコレートを食べると、神経や心臓に異常をきたし、嘔吐や下痢、失禁、落ち着きがなくなるなどの症状が現れます。さらに進行すると震えや頻脈、けいれんなどが起こり、最悪の場合は死に至るケースもあります。

また、犬や猫がキシリトール入りのキャンディーやガムを食べてしまうと、嘔吐、無気力、脱力感、運動失調の症状が現れ、重症になると低血糖や急性肝不全を引き起こし、頻回嘔吐やけいれん、黄疸、意識障害など重篤な状態になることもあります。

魚介類

生のイカ・タコ・エビ・カニ・貝類などの魚介類を食べると、チアミン(ビタミンB1)欠乏症を発症します。チアミン欠乏症では、脳や神経系に障害が起こり、後ろ足を踏ん張れず、真っ直ぐ歩けないふらつきなどの運動失調やけいれん、視力障害などの症状が現れます。

アルコール

特に年末年始は、アルコールを犬猫が舐めてしまったなどの事故が起こりやすくなります。犬や猫はアルコールを分解できないため、脳や様々な臓器に悪影響を与え、嘔吐、ふらつく、ボーっとする、グッタリして動かない、呼吸が弱くなる、意識障害を起こし、重篤な場合には命にかかわる危険性が高いです。

犬用おやつ・犬用ガム・くだもの(林檎等)

本来かじりながら少しずつ食べるようなおやつを丸飲みしてしまい、致死的な事故につながるケースがあります。

気をつけないといけない食べ物以外のもの

食べ物以外でも注意が必要なものがあります。

鳥の骨や竹串

犬や猫が鳥の骨を食べてしまうと、骨を丸飲みして食道閉塞や腸閉塞、胃腸の穿孔などを引き起こす危険があります。

さらに、先端が尖った骨の欠片や竹串を誤飲してしまうと、消化管や内臓を傷付けることがあります。

おもちゃ、トイレシート、ビニールなど

大きさによっては、腸閉塞や窒息を引き起こす危険があります。小さければ自然に排泄されることもありますが、基本的に消化できないため処置が必要となります。

観葉植物、花など

観葉植物や花、球根の中には中毒を起こす植物もあります。

犬と猫両方に中毒を起こす観葉植物には、ポトス、ドラセナ、アロエ、ユリなどがあります。

犬のみに中毒を起こすものはモンステラなどです。

内服薬、外用薬など

飼い主様の常用薬を落としてしまってそのまますぐ食べてしまった、後で飲もうとテーブルに置いておいたら食べられてしまった、というケースが散見されます。

また最近の動物用内服薬は飲ませやすいようにチュアブルタイプやフレーバー錠が多く、美味しく食べられるので、過量盗み食いしまったという場合もあります。

これは、薬の過剰投与となってしまいますし、また人用の薬で犬猫には強い作用・副作用が起こる場合もあるので注意が必要です。

誤飲誤食した場合の対処法

誤飲誤食に気付いた場合には、すぐに動物病院に連絡し、獣医師の指示に従ってください

受診する際には、食べたものの量や種類、時間・何をメモしておき、食べ残しや嘔吐物、排泄物があるようであれば病院に持参すると、早急な診断と治療に繋がります

さらに、症状について言葉で説明するのが難しい場合には、写真や動画を撮っておくとよいでしょう。

動物病院で吐かせることが可能な場合は催吐処置を行います。しかし、異物が鋭利で消化管を傷つけるなどのリスクがある場合には、内視鏡を使って異物を回収します。内視鏡が届かない場所まで異物が流れてしまった場合は胃切開・腸切開等の開腹手術が必要になるケースもあります。

ただし、飼い主様ご自身で吐かせることは大変危険ですので、絶対に行わないようにしましょう

ご家庭で気をつけたいこと

犬や猫が手の届く場所に危険な食材や物を置かないことが重要です。

収納の徹底

犬や猫が届かないところにしっかりと収納しましょう。

特に、猫は高い場所にもジャンプできるため、フタがしっかりと閉まるキャビネットを使用することが重要です。

安全なおもちゃを選択する

ペット用のおもちゃは、犬や猫の口に全体が入らない大きさのものを選びましょう。さらに、噛み続けると破損してしまうものや、パーツが付属しているおもちゃは誤食・誤飲の危険性があるため注意が必要です。

ペットが自由に遊べるエリアを限定する

家の中でペットが遊べるエリアを限定し、そこには誤飲・誤食の原因となりそうなものは置かないようにするのも良いでしょう。

トレーニング

特に幼少期の好奇心からの誤食が多い為、クレートトレーニングが誤食予防に有効であったというデータも出ています。また、咥えた物を飲み込ませないように「ちょうだい」「離して」等のトレーニングも高い予防効果が見込めます。

また本能である捕食行動を満足させるために散歩や遊びなどで十分にエネルギーを発散させるのも良いでしょう。

獣医師向けアンケートにおいて、9割以上の獣医師が「ちょっと目を離した隙に」「あっと思った時にはもう遅くて」、6割以上の獣医師が「危ないといつも気をつけていたのですが」を飼い主様から良く聞く言葉として挙げています。

誤食の原因には宿主要因や様々な環境要因など、非常に多岐にわたります。誤食は飼い主様の不注意とされがちですが、この結果から見ても飼い主様が普段から気をつけていないわけでは無いですし、より具体的に個々のケースに併せて再発予防を対策して行くことが大事です。

まとめ

誤食誤飲による中毒には様々な症状がありますが、下痢や嘔吐は重篤な中毒症状の前兆となることがあります。

これらの症状が繰り返しみられる場合や、複数の症状がみられる場合には、早めに動物病院に相談してください。

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