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自宅でできるシャンプー方法とは?
嫌がる原因と克服法を解説!

2023年11月

シャンプー

犬や猫のシャンプーの目的は、被毛についた汚れを落とし、皮膚を清潔に保つことです。

犬は、お散歩や運動で体が汚れやすく、アレルギー体質の子も多いため、シャンプー剤を使って定期的にきれいにすることはとても大切です。

猫は通常1日2~5時間もグルーミングに費やし、体表をきれいに保つことができるため、基本的に定期的なシャンプーは不要ですが、被毛が長く絡まりやすい場合や、体表が汚れてしまう場合にはシャンプーが必要になります。

またシャンプーの各手順には効率的に行うポイントと、落とし穴が混在します。ヒトのアトピー性皮膚炎の治療失敗例において44%が不適切なスキンケアが原因とされており、スキンケア指導後、83%で皮膚症状の改善が認められたデータもあります。

今回の記事では、自宅でできるシャンプーの方法を紹介していきます。

シャンプーの基本知識

シャンプーは生後3ヶ月を過ぎてからワクチンの前後2週間を避けて、水に濡れることから練習するとよいでしょう。

健康な犬の場合には、月に1回程度のシャンプーが推奨されますが、皮膚が脂っぽい、痒みがでやすいなど、体質によっては週に1回程度のシャンプーが効果的なこともあります。シャンプーの頻度と使用するシャンプー剤は、各犬・各猫の皮膚や被毛の状態、全身状態、年齢、病歴などを考慮した上で決めるとよいでしょう。

シャンプーの方法

  • 1
    全身をブラッシング

毛流れに沿ってやさしくブラッシングします。毛についた汚れはこの段階である程度落としましょう

  • 2

    ぬるま湯で全身を濡らす(5分~)

お湯の温度は35℃〜37℃が目安です。時間をかけて十分に濡らして、汚れ、フケなどをふやかしてあげてください

シャワーヘッドを体に密着させながらすすぐと、嫌がらずに全身を濡らすことが出来ます。

シャワーを嫌がる場合は、ベビーバスなどにお湯を溜めてから浸からせると上手く全身を濡らすことができます。

  • 3

    シャンプー(10分)

シャンプー剤はスポンジや泡立てネットなどを用いてよく泡立てて、きめ細かい泡を作りましょう。泡は手に乗せて逆さまにしたとき、落ちない位の固さが目安です。泡が出てくるポンプ式のシャンプー剤も販売されていますので検討してみてください。

また、動物の被毛や皮膚に直接塗布してから泡立てようとすると、シャンプーの過剰使用や、シャンプー剤が皮膚に残ってしまう事で過剰な刺激となる場合がありますので注意が必要です。

特に皮膚病の場合は、被毛を洗うのでは無く皮膚を洗うことを意識してください。細かい泡であればあるほど毛の隙間から皮膚に泡が届きますので、泡をのせ、優しくマッサージするように揉み込んでください。

また、薬用シャンプーによっては薬剤が皮膚に浸透するまで、泡立てた状態で10分程度待つ必要があります。ですので皮膚トラブルの強い部分からシャンプーするのも効果的です。

当院でも症状などに併せてシャンプー剤のご提案もさせていただきます

  • 4

    シャンプーをきれいに洗い流す(5分~)

ぬめぬめとした感触が消えるまでしっかり洗い流してください。

顔をすすぐ時は、手のひらにのせたお湯を優しくかけたり、お湯を含ませたスポンジをしぼったりすると、嫌がらずにすすぐことが出来ます。

  • 5

    保湿

シャンプー後は皮膚が乾燥しやすいため、保湿剤を使うことをおすすめしています。

ローション、スプレー、スポットオン、フォーム、ジェル、掛け流しなど様々な保湿剤があるので、使用感や使用部位によって使い分けると効果的です。

当院でも症状などに併せて保湿剤のご提案もさせていただきます

  • 6

    タオルで全身の水分をできるかぎり拭き取る

ドライヤーを極力短時間にしたいので(後述)複数枚タオルを用意し、できる限りタオルドライを行います。

マイクロファイバー素材やスイムタオル、ペットシーツ、キッチンペーパーなどを活用すると効率的です。

  • 7

    ドライヤーで被毛を乾かす

タオルドライのみで十分に乾かない部分のみドライヤーを使用します。

ドライヤーの使用には風が高温で無いことを十分に確認してください。高温の風が当たることで、皮膚の乾燥、痒みの悪化、皮膚炎が生じるリスクがあります。温風の場合、送風口を30cm程離して当てるようにすると良いです。温風ではなく冷風を使用し、風量で水分を飛ばす方法もあります。

 
  • 8

    アフターケア

皮膚トラブルの治療目的で外用薬が処方されている場合は、洗浄後のアフターケアとして外用薬を塗りましょう。

また、ブラシで毛の流れを整え、ドライイングで乾燥が生じてしまった場合は追加で保湿してあげましょう。

シャンプーを嫌がる原因と克服法

犬は新しい体験に対して、多くの場合、恐怖心を抱くものです。特に、全身が濡れるという経験を楽しいものにすることは、犬種や性格により難しいことがあるため、シャンプーが苦手な犬は少なくありません。

シャンプーが苦手な子には決して無理強いはせず、おやつやおもちゃを使って、少しずつ練習を重ね、楽しい時間になるよう工夫してみましょう。

例えば、シャワーは使わない、ベビーバスや滑り止めマットを使用する、水の音に慣れさせる練習、シャンプーする場所に慣れさせる練習、スポンジを使って背中から濡らす練習などがあります。

またドライヤーの音や風圧に敏感な子は、風圧を調整したり、耳にスヌードを付けるなどしながら行ってください。タオルドライのみで終わりにしてみてはという提案もすることがあります。あくまで私の経験に過ぎませんが、タオルドライの感想で、被毛のもつれは気になるものの、重大な皮膚トラブルは起きたことはありません。

多くの猫は水に濡れることを嫌がります。その理由は、下記のとおりです。

・猫の祖先は乾燥地帯に住んでいた。

・猫の被毛は濡れると乾きにくく、保温機能が損なわれる。

・猫はにおいに敏感で、水道水やシャンプーのにおいが体につくことを嫌がる。

また、心臓病や高血圧の猫では、過度のストレスによりショックを起こすことがあるため、無理強いは禁物です。水で濡らすことが難しい場合には、ドライシャンプーや洗浄用ウェットシートを使う、汚れた部分だけを洗うという方法がよいかもしれません。

シャンプーを嫌がる、水に慣れない、飼い主さんを噛んでしまうのは何か理由があるはずです。実際に自宅ではシャンプーを嫌がるのに、トリマーさんには「おりこうさんでしたよ」と言われることもあります。トリマーさんにシャンプーのコツや、その子はどのような場面が苦手なのか聞いてみるのも良いでしょう。

シャンプーは皮膚病にとって有効な治療法の一つですが、もちろん理想的なジャンプーの実施が良いのは事実ですが、その子にあった無理ない頻度、病変部のみの部分洗い、ドライヤーの工夫等、まずは出来るところから少しずつ実施することが大事です。

まとめ

犬や猫のお家でのシャンプーはかなり大変なことがあります。しかしシャンプーは犬猫自身が自分でするのではなく、その周りで世話をしているご家族が実施しなければなりません。各犬・各猫に適した方法で、できる限りストレスのないご自宅シャンプーを目指しましょう。

シャンプー後に赤くなる、フケが出る、痒くなるなどのトラブルが起きた場合は、シャンプー剤が合っていない、あるいはシャンプーの方法が間違っているなどの可能性も考えられます。そのような場合は獣医師にご相談ください

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