2023年8月
犬が水を飲まないと水分不足に陥り、体調に影響が出る場合もあるため注意が必要です。
本記事では、犬が水を飲まない原因や病気、水分摂取を行わせる方法について詳しく解説します。
犬が水を飲まない原因は、以下の通りです。
それぞれについて解説していきます。
犬は、老化によって代謝が落ちたり、喉の渇きを感じづらくなったりするため水分摂取量が減少します。
夏場に長期間水分摂取を行わないと熱中症になることもあるため、積極的に水を飲ませる必要があります。
冬場などの寒い季節には、代謝が落ち、水分摂取量が減少します。
夏から秋や冬に季節が移り変わる際に水分摂取量が減少した場合には、季節の変化が原因となっている可能性を考えましょう。
ウェットフードからの水分補給や飼い主さんが見ていない時に水分補給している可能性があります。
フードをウェットフードや手作り食にしたタイミングで水分摂取量が減少した場合、食事が原因で必要な水分量が減っていることが考えられます。
知らない環境で恐怖や不安、ストレスを感じている場合には、水を飲まなくなる場合があります。
引っ越しなど環境の変化がなかったかどうかを確認してみてください。
落ち着いて水を飲める環境を作ってあげることが大切です。
口や首の痛みを感じている場合には、水分摂取量が減少してしまうことがあります。
たとえば、歯周病やヘルニアなどでは痛みを感じて水分摂取量が減少します。
また、内臓の病気や体調不良を感じている場合には、なかなか水を飲めなくなることが考えられるため、注意が必要です。
腫瘍などが体内にあり、状態が悪い可能性もあるため、気をつけなければなりません。
愛犬の水分摂取量が減少している際には、一度動物病院で診てもらうようにしましょう。
水を飲まない犬に水分摂取させる方法は、以下の通りです。
それぞれについて解説していきます。
首や腰の痛みを感じている場合には、水飲み器の高さを高くしましょう。
体への負担が軽減できて、水を飲む際の痛みを和らげます。
特に体の痛みを感じる老犬には、効果的な方法であるためぜひ実践してみてください。
ドライフードを与えている場合は、ウェットフードや手作り食・スープなどの水分摂取ができるフードに変更してみましょう。
嗜好性が増すので、愛犬が喜んで食べてくれるでしょう。
また、当院でも水分補給のサプリメントやおやつ等をご紹介できます。
愛犬にはストレスフリーな環境を提供してください
家の中で落ち着ける環境に水飲み器を複数設置しておくのがおすすめです。
子どもや家族がいたずらして、ストレスを与えていないかどうかも確認しておきましょう。
水飲み容器の材質や、水が流れるタイプの自動給水器等、愛犬・愛猫の水飲みの好みを探すのも良い方法です。
本記事では、犬が水を飲まない原因や水分摂取を行わせる方法について解説しました。
水分不足は放置していると熱中症や体調不良の原因となります。
本記事で紹介した対策を参考に、十分な量の水を飲ませてあげるようにしてください。
また、水を飲まない場合はストレスや病気などが隠れていることもあります。
水は、急にたくさん飲み始めたら病気のサインということもありますし、飲まないと体温調節ができない場合や、泌尿器系の病気や便秘にもなりやすくなるので、日々チェックしてあげたいものですね。
愛犬、愛猫を観察し少しでもおかしな様子が見られた場合は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
神奈川県相模原市を中心に大切なご家族の診療を行う
かやま動物病院