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犬や猫の尿検査ってどうやるの?|尿検査のポイントと自宅でできる採尿方法と注意点

2025年1月

首輪と胴輪

愛犬や愛猫の健康を守るためには、尿検査がとても大切です。尿検査は、腎臓や膀胱をはじめとする泌尿器系のトラブルを早期に発見し、病気の予防にも大いに役立ちます。

例えば、普段は気づきにくい異常も、尿検査を通じて早めに対処することができるため、健康を保つためのサポートとなります。

今回は、尿検査の重要性と、飼い主様がお家で簡単にできる採尿方法についてご紹介いたします。

尿の異常や考えられる病気について

尿の変化は、愛犬や愛猫にとって重要な体からのサインです。

例えば、尿の色がいつもより濃い、血が混じっている、量が少なくなる、臭いが変わる、頻繁にトイレに行くようになるなどの異変が見られることがあります。

これらの変化は、膀胱炎や腎臓の病気、さらには糖尿病などの病気が関係している可能性があります。

また、慢性腎臓病の初期症状として、尿の色が普段より薄くなったり、尿の量が増えたりすることもあります。

尿検査の重要性と調べられること

尿検査では、愛犬や愛猫の健康状態を詳しく知るためのさまざまな情報が得られます。具体的には、以下のような項目が調べられます。

 

色調:尿の色調を観察し、血尿、膿尿、ビリルビン尿などを肉眼で判別します。また、尿の濃さや薄さについても確認します。

 

尿タンパク腎臓や尿路に異常がある場合に増えることがあります。

 

尿蛋白/クレアチニン比(UPC)腎性尿蛋白の確認や評価に用いられます。また、慢性腎臓病の病期分類や予後の評価にも重要な指標となります。

 

pH尿の酸性・アルカリ性を確認します。膀胱炎などの影響でアルカリ性に傾くことがあります。この状態は尿路結石ができやすくなる原因にもつながります。

 

尿比重:尿の濃さを測り、腎臓の働きを評価します。慢性腎臓病では、尿が薄くなる症状が血液検査よりも早い段階で現れることがあるため、早期発見に役立ちます。

 

尿糖:尿に糖が含まれる場合、糖尿病の可能性が考えられます。

 

潜血:尿に血が混じっていないかを確認し、尿路の出血や炎症がないかをチェックします。

 

結晶の有無:顕微鏡で結晶を確認し、結石ができる前に発見することができます。

 

尿沈渣:尿沈渣には結晶だけでなく、細胞や円柱などさまざまな成分が含まれます。赤血球や白血球、膀胱の細胞、腫瘍細胞の有無などを肉眼で確認します。

お家でできる採尿方法と注意点

愛犬や愛猫の健康チェックのために、お家で採尿を行う際は、新鮮な尿を採取することがとても大切です。以下の方法を参考に採尿を行いましょう。

清潔な容器を準備しましょう

採尿セットがあると便利ですが、コップや食品トレーなどを使用する場合は、しっかりと洗浄して清潔に保ってください。

採尿キットは動物病院でお渡しできることが多いので、気軽にご相談ください。専用キットを使用すると、より簡単にそして衛生的に採尿ができます。

犬の場合

お散歩中に排尿姿勢をとったタイミングで、コップなどの容器を使って尿を受け取ります。

猫の場合

トイレの猫砂を少なめにして、下にきれいな受け皿を置き、そこに溜まった尿をスポイトなどで採取します。

ペットシーツを使う場合はシーツを裏返して、ビニール面を上にしてから、その上に溜まった尿をスポイトなどで集めましょう。

また、採尿のタイミングとしては、朝一番の尿が特におすすめです。この時間帯の尿は、腎臓や泌尿器の状態をより正確に反映しやすいとされています。

採取した尿は新鮮な状態で検査を行うために、1時間以内に動物病院へ持っていくのが理想的です。持参が難しい場合は密閉後冷暗所(2~8℃)で保管し、さらに長時間かかる場合は冷蔵庫で保存しましょう。

容器をアルミホイルで包むと、光による尿の変質を防ぐことができます。

自宅採尿と病院での採尿の違い

自宅での採尿は、愛犬や愛猫にストレスをかけずに行えるのが大きなメリットです。ただし、尿が空気や容器の表面に触れることで、細菌や汚れが混ざってしまう可能性があります。また、下部生殖器の分泌物が混入することも考えられます。特に未避妊の雌では、発情期に赤血球などが混入しやすくなるため、注意が必要です。これにより、検査結果に影響が出ることがあるかもしれません。

一方、病院では、膀胱穿刺という方法がよく使われます。これは、針で直接膀胱から尿を取り出すため、外部の影響を受けない「清潔な尿」を採取でき、より正確な検査結果が得られます。少しだけ負担がかかることもありますが、精度の高い検査が期待できます。

また、圧迫排尿という方法も病院でよく用いられます。獣医師が手で膀胱を優しく押して尿を排出させる方法で、こちらも比較的負担が少ない方法です。ただし、尿が十分溜まっていないと難しい場合もあります。

さらに、カテーテルを使った採尿方法もあります。この方法では、細い管(カテーテル)を尿道に挿入して尿を採取します。膀胱穿刺ほどの負担はかかりませんが、清潔な尿を採取できるため、細菌の混入を避けられます。ただし、尿道に管を入れることで少し違和感を覚えることがあるため、犬や猫が落ち着いている必要があります。

まとめ

尿検査は、愛犬や愛猫の健康を守るためにとても重要です。特に、お家で採尿する際には、衛生に気を配り、適切な方法で採取や保存を行うことが大切です。そして、定期的に尿検査を行うことで、病気の早期発見や予防につながり、愛犬や愛猫の健康をしっかり守ることができます。

また、尿の色や臭いに変化を感じた場合や、頻繁にトイレに行くなどの症状が見られたら、できるだけ早めに獣医師に相談しましょう。

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