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犬や猫の嘔吐の原因|緊急性が高い場合の見分け方

2025年1月

犬のスケーリング

犬や猫が嘔吐することは珍しくありませんが、その原因はさまざまです。

動物病院を受診するべきかどうか迷うことも多いかもしれませんが、嘔吐の背後には時に深刻な病気が隠れていることもあるため、正しい知識を持ち、慎重に対応することが重要です。

今回は犬と猫の嘔吐の原因と、緊急性が高い場合の見分け方について詳しく解説します。

嘔吐の他に見られる症状や原因

嘔吐は、胃腸や肝臓などの消化器系、膵臓、泌尿器系、神経系、内分泌系などの異常により起こることがあります。

消化器系

消化器系の場合は、下痢、黄疸、食欲低下といった症状が一緒に見られることがあります。原因としては、胃腸炎、誤食、胃拡張胃捻転、巨大食道症、肝炎、内部寄生虫などが考えられます。

膵臓

繰り返しの嘔吐や、触られることを嫌がる腹痛(元気がなく、祈りのポーズをすることも)、下痢、食欲の変化(低下または亢進)、多飲多尿などが見られることがあります。
膵炎や糖尿病などが原因である場合があります。

泌尿器系

血尿や無尿、食欲低下などが伴うことがあります。慢性腎臓病、急性腎障害、尿結石などが嘔吐の原因となることがあります。

神経系

てんかん、前庭障害、内耳炎などが原因で嘔吐が見られることがあります。これに加えて、食欲低下、発作、ふらつきなどの症状が現れることがあります。

内分泌系

糖尿病、甲状腺機能低下症(犬)、甲状腺機能亢進症(猫)、アジソン病、クッシング症候群などが原因で嘔吐が起こることがあります。これに伴い、多飲多尿、体重の増減、食欲の変化などが見られることがあります。

吐出

嘔吐は、嘔吐中枢を介した生体反応であるため、むかつきや空嘔吐、えづきといった前兆後に胃腸の内容物を吐き出します。しかし、吐出は食道内に停滞した食物や唾液が行き場を失い、吐き戻されます。

吐出の原因には、食道異常が関わっていることが多く、食道炎や異物、腫瘍による食道閉塞、巨大食道症などが考えられます。

嘔吐が起こる際には、動物がそわそわして吐く場所を探し、腹筋を収縮させながら吐くといった前兆が見られます。
一方で吐出には前兆がなく、空嘔吐やえづきも伴わず、突然噴き出すように食べ物が吐き戻されるのが特徴です。

 
特に注意が必要な症状

以下のような場合は、緊急性が高いことが考えられます。

  • 1日に2回以上、何回も吐く
  • いつもより元気がない
  • 明らかに食べてはいけないものを食べた
  • 吐こうとしても何も出ない
  • 未消化の食べ物とは違う、糞便のような匂いがするものを大量に吐いた((消化管閉塞の可能性があります)

これらの症状が見られたら、早急に動物病院に連れて行くことをおすすめします。迅速な処置によって救命率が高まることがありますので、夜間であってもできるだけ早く受診することが大切です。

診断方法

嘔吐はさまざまな病気の症状として現れることがあり、詳しい検査をしなければ原因が特定できないことも少なくありません。例えば、急性胃炎のような一時的な症状で済む場合もありますが、他の要因によって重篤な病気が隠れている可能性もあります。

特に、繰り返す嘔吐の場合、重大な病気が隠れている可能性があります。そのため、身体検査や病歴をもとに、必要に応じて血液検査やエコー検査、レントゲン検査(造影検査)、寄生虫検査、内視鏡検査などを行い、原因を追求していきます。

また、早朝に嘔吐する場合、空腹が原因であることも考えられます。もし嘔吐が一度きりで、その後ご飯を食べて元気であれば問題ないことが多いですが、これが何度も続くようであれば、一度動物病院での診察を検討しましょう。

夜ご飯の時間を少し遅くし、朝に空腹になりすぎないようにすることも、一つの対策として有効かもしれません。

治療方法

軽度の胃炎などが疑われる場合は、まずは吐き気止めを使用して対症療法で様子を見ることがあります。

なお、子犬や子猫の場合は、糞便検査と駆虫を行い、中高齢の動物には血液検査も行います。また、腹部の触診や視診(口の中の状態や目の動きなど)で異常が見られず、全体的に元気で強い症状がない場合には、制吐剤や点滴といった対症療法で経過を見ます。

しかし、これで改善しない場合や、検査で原因となる病気が見つかった場合は、血液検査やホルモン検査、レントゲンや超音波といった画像診断、内視鏡検査などのさらに詳しい検査が必要になります。
また、診断された原因に基づき、適切な治療を行うことが重要です。

以前は膵炎などの際に絶食が推奨されていましたが、最近では絶食を避け、液体フードなどで栄養を補給する方が回復が早いとされています。
消化の良いフードは動物病院で購入できますので、診察時にぜひご相談ください。

予防法やご家庭での注意点

犬で特に多い膵炎は、脂質の多い食べ物が原因となることがあります。そのため、お肉やチーズなど、人間用に調理された食べ物は与えないようにしましょう。

また、誤食はご家庭で防げる問題の一つです。犬や猫が食べてはいけないもの(チョコレート、玉ねぎ、ぶどう、イカやタコなどの魚介類)、そして人間の食べ残し(焼き鳥の串や鶏の骨など)は、犬や猫が届かない場所にしっかりと保管しましょう。

特に猫の場合は、紐状の異物(靴紐、リボン、猫じゃらしの紐など)にも注意が必要です。紐状の異物は、万が一飲み込んでしまうと腸を傷つけてしまい、命に関わることもありますので、遊んだ後は必ず片付ける習慣をつけましょう。

まとめ

犬や猫が嘔吐する原因には、さまざまな病気が考えられます。中には緊急を要する病気もあるため、判断に迷う場合は早めに受診すると安心です。
嘔吐が一度だけで、その後元気であれば問題ないこともありますが、繰り返し嘔吐したり、元気がなかったりする場合は特に注意が必要です。

受診の際には、普段と違う様子がないかをしっかり観察し、例えば食欲が減っている、下痢がある、動きが鈍いなど、気になる点を獣医師に伝えるようにしましょう。
また、誤食の可能性がある場合は、何をいつどれくらい食べたのかを正確に伝えることが、診断と治療において非常に重要です。

嘔吐が続くと体力が消耗し、回復が遅れることもあるため、早めの対応が大切です。早期の発見と治療により、愛犬・愛猫の健康を守ることができますので、少しでも異変を感じたら、迷わず動物病院にご相談ください。

 

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