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猫のゴロゴロ音はリラックス時だけじゃない?|体調不良のサインになることも

2025年7月

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猫と暮らしている飼い主様なら、一度は耳にしたことがあるであろう「ゴロゴロ」という音。
ふと膝に乗ってきた猫が、満足そうな表情でのどを鳴らすこの音には、思わずこちらまで癒されてしまいますよね。

「リラックスしているサイン」として知られるこの音ですが、実はストレスや体調不良のサインとして現れることもあるのです。

今回は、猫がゴロゴロと音を鳴らす仕組みと理由を解説します。

ゴロゴロ音はどうやって出ている?

猫の「ゴロゴロ音」は、のどにある筋肉(喉頭まわりの筋肉)が呼吸に合わせてリズミカルに収縮することで生まれます。
その結果、声帯に小刻みな振動が起こり、「ゴロゴロ」という低い連続音が発生するのです。
この振動は低周波振動と呼ばれ、周波数はおよそ1秒間に20〜30回(20〜30Hz)といわれています。

驚くべきことに、猫はこのゴロゴロ音を自分の意志で鳴らしていると考えられています。
何かしらの気持ちや目的があるときに、「今、ゴロゴロを鳴らそう」と自ら調整しているというのです。

そしてこの行動は、ネコ科の中でも特に家猫に多く見られ、人との暮らしの中で進化の過程で身につけたコミュニケーション手段のひとつともいわれています。

なぜゴロゴロ鳴くの?|シーンごとに見る理由と気持ち

猫の「ゴロゴロ音」は、単なる“気持ちいいサイン”とは限りません。そのときの感情や体調によって、さまざまな理由で鳴らしていることがわかってきています。

リラックスしているとき・うれしいとき

飼い主様の膝の上でくつろいでいるときや、撫でてもらっているときなど、猫が安心している場面では、よくゴロゴロ音が聞こえてきます。
このときの音は、まさに“幸せのサイン”といえるでしょう。

体調が悪いとき・不安を感じているとき

意外かもしれませんが、痛みや不安があるときにも猫はゴロゴロと鳴らすことがあります。
これは、自分自身を落ち着かせたり、自然治癒を促したりするための行動とされており、いわば“セルフケア”の一種です。

実際に、ゴロゴロ音の周波数(20〜30Hz)は、骨や筋肉に細かな振動を伝える働きがあることがわかっています。この振動によって体があたたまり、血流がよくなることで、骨の修復や筋肉の回復を助けている可能性もあると考えられています。
そのため、野生下で治療を受けられない猫にとって、自分の体を回復させるための自然なしくみのひとつなのかもしれません。

授乳中の母猫が鳴らすとき

生まれたばかりの猫は視覚や聴覚がまだ発達していません。
そのため、母猫のゴロゴロ音は「ここにいるよ」「安心してね」と伝える大切なコミュニケーション手段として働いています。

狩りに失敗したとき・緊張を感じたとき

ストレスを感じた場面で、自分を落ち着かせるためにゴロゴロと鳴らすこともあります。
これは、人間でいう深呼吸のような行動で、気持ちを整えるための仕草といえるでしょう。

飼い主様を「なだめる」目的

なかには、怒られているときや病院での診察中にゴロゴロと鳴らす猫もいます。
これは、「敵意はないよ」といった相手を落ち着かせるためのサインと考えられています。

猫の「ゴロゴロ音」には癒しの力がある?

の「ゴロゴロ音」には、不思議な癒しの力があるといわれています。
実際、このゴロゴロ音の周波数(おおよそ25Hz前後)は、人間や動物の骨の修復や組織の回復を促す可能性があるという研究も報告されており、近年、注目が高まっています。

また、多くの飼い主様が感じていらっしゃるように、猫のゴロゴロ音を聞いていると自然と気持ちが落ち着き、癒されることがありますよね。
最近では、獣医師が監修した猫用のヒーリングCDなども市販されており、実際にリラックスを促すツールとして活用されています。

ご参考までに、以下のような音楽作品もあります。

さらに、YouTubeなどの動画サイトでも、ゴロゴロ音に近い周波数を再現したリラックス音楽が多数公開されており、気軽に試してみることができます。

「ゴロゴロ音」は猫自身の心と体を整えるだけでなく、そばにいる私たち人間にもやさしい空間を届けてくれる、そんな不思議な音なのかもしれません。
実際に、人がそのゴロゴロ音を聞いたり、猫の体を通して触れたりするだけでも、リラックスしたり気持ちが落ち着いたりすることがあるといわれています。

動物病院での実例|当院でのリラックスケア

当院では、入院や長時間の診療など、猫にストレスがかかりやすい場面において、「ゴロゴロ音に近い音楽」を積極的に取り入れています
入院室や処置前の待機スペースでは、猫が少しでも落ち着いて過ごせるよう、やさしい音の流れる環境づくりを心がけています。

実際に音楽を流していると目を細めてうとうとし始める猫も多く、音の持つ力がストレスの緩和に一定の効果をもたらしていると感じています。

こうしたリラックス環境は、ご自宅でも簡単に取り入れることができます。
「猫 リラックス 音楽」といったキーワードで検索すると、動画も多数見つかります。

以下はその一例としてご紹介します。
※当院はこれらの動画の作成・運営には関与しておりません。

チャンネル名:Healing Cat Music

チャンネル名:Relaxing Music for Cats

チャンネル名:Cats Only Channel

ご家庭でも、お留守番中や就寝前などにこうした音楽を流してあげると、猫が落ち着いて過ごせる時間が増えるかもしれません。

まとめ

猫のゴロゴロ音には、「安心している」「甘えている」といったポジティブな気持ちだけでなく、痛みや不安を和らげようとするサインが隠れていることもあります。

猫がゴロゴロとのどを鳴らす仕組みや理由、その意味を正しく知ることで、愛猫の気持ちにいち早く気づき、やさしく対応することができるようになります。

日常の中で聞こえるゴロゴロ音は、単なる癒しではなく、猫が発する大切なコミュニケーション
そのサインに気づき、行動で応えていくことが、猫との信頼関係を深める第一歩です。

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