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犬の椎間板ヘルニア|レーザー治療で負担軽減

2025年12月

ペットの口腔トラブル

椎間板ヘルニアは、犬に多く見られる神経疾患のひとつです。
最初は軽い痛みやふらつきから始まり、進行すると足が麻痺して歩けなくなったり、排泄が困難になったりすることもあります。
早めの受診と正しい診断、そして症状に応じた適切な治療選択が、その後の愛犬の回復を大きく左右します。

この記事では、椎間板ヘルニアとはどんな病気なのか、どう診断するのか、そしてどんな治療の選択肢があるのかを、わかりやすくお伝えしていきます。
特に当院で力を入れているレーザー治療についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアは、背骨を構成する椎骨の間にある「椎間板」という軟骨組織が変性し、飛び出してしまう病気です。飛び出した椎間板が脊髄や神経根を圧迫することで、痛みや麻痺といった神経症状が現れます。

以下のような様子が見られたら椎間板ヘルニアの疑いがあります。

  • 後ろ足を引きずるように歩く
  • 足がふらついて歩きにくそうにしている
  • 散歩を嫌がる、動きたがらない
  • 背中や腰を触ると痛がる、キャンと鳴く
  • 階段の昇り降りができなくなった
  • 首を伸ばしたままじっとしている
  • 立ち上がれない、歩けない
  • 排尿や排便がうまくできない

ここで獣医師としてお伝えしたいのは「“痛がり方が軽いから大丈夫”とは限らない」ということです。
椎間板ヘルニアは進行することがあり、最初は軽い症状でも時間の経過とともに悪化することがあります。神経のダメージが長引くほど回復しにくくなる点からも早期受診がとても大切です。
実際に「昨日までは歩けていたのに、今日は全く立てなくなった」というケースも見られるため、少しでも気になる変化があれば早めに動物病院へご相談ください。

<椎間板ヘルニアになりやすい犬種>

ミニチュアダックスフンド、ウェルシュ・コーギー、トイプードル、シーズー、ビーグルなど、胴長短足の体型や小型犬種に多く見られます。
これらの犬種は、軟骨異栄養犬種に分類され、遺伝的に椎間板が変性しやすい傾向があるのです。これらの犬種は軟骨様変性に伴う椎間板の弾力性低下によって変性した内容物(髄核)が脱出する急性発症を起こします。(HansenⅠ型)

しかしながら、「どの犬種、どの年齢でも椎間板ヘルニアは起こりうる」ということは、おさえておきましょう。
繊維質変性に伴う非特異的な加齢性変化によって繊維輪(椎間板自体)が背側へ突出する慢性進行性の症状を起こることもあります。(HansenⅡ型)

診断方法|レントゲンだけでは判断できない理由

椎間板ヘルニアを診断するには、いくつかのステップがあります。

身体検査と神経学的検査

まずは触診や歩き方の観察、脊髄反射の確認などを行います。
痛みの場所、足の動き、感覚の有無など、細かく評価することで「どこの椎間板にヘルニアの疑いがあるか」「どのくらいの重症度か」などをある程度推測できます。
痛み、跛行、麻痺などが椎間板ヘルニアの特徴ですが、これらの症状の病気はヘルニアに限りません。

多くの場合、犬種・年齢・飼い主様の稟告・臨床症状(歩様、四肢の麻痺の程度、脊椎の圧痛、排尿・排便障害など)を伺い、踏み直り反射、膝蓋腱反射、屈曲反射、肛門反射、痛覚などの神経学的検査を行い、どこがヘルニアを起こしているか、重症度を判断します。

レントゲン検査の限界

実はレントゲンでは椎間板そのものははっきり写りません。骨の異常や椎間板の隙間の変化は確認できますが、「椎間板が飛び出して神経を圧迫している」という状態を直接見ることは難しいのです。
つまり、レントゲンだけでは椎間板ヘルニアの確定診断はできません。

しかしながら他の病気(骨折や腫瘍など)を除外したり、どの椎間板に問題がありそうかを絞り込んだりする目的では非常に有用です。

確定診断にはCTやMRI

椎間板ヘルニアの確定診断をするには、脊髄造影X線検査、CTやMRIといった高度な画像検査が必要になります。
これらの検査では、椎間板が実際にどこでどのくらい飛び出しているか、神経への圧迫の程度はどうかを詳しく見ることができます。

ただしCT・MRI検査には原則、麻酔が必要です。
また、すべての動物病院に設備があるわけではありません。
当院にはCTとMRI設備はございませんが、必要と判断した場合は速やかに設備を持つ病院へご紹介いたします。

検査のタイミングやメリット・デメリットについては症状の経過や重症度を見ながら獣医師と相談して、CTやMRI検査を受けるかどうか決めていきましょう。

症状のグレードと治療方針

椎間板ヘルニアの重症度は、一般的にグレード1から5までの5段階で評価されます。このグレード分類に基づいて、治療方針が大きく変わってきます。

【グレード別の症状】
グレード1
痛みのみ
背中や腰に違和感や痛みがあるが、歩行には問題ない/触ると嫌がる/動きが慎重になる など
グレード2
軽度の神経症状 
ふらつきながらも歩ける/足の動きがぎこちない/後ろ足に力が入りにくい など
グレード3
歩行困難 
自力での歩行が難しい/後ろ足がほとんど動かせない/自力で立ち上がれないことがある など
グレード4
重度の麻痺
完全に立てない/自力で排尿できない など ※ただし痛みの感覚はまだ残っている
グレード5
深部痛覚の消失
足の痛みの感覚もなくなった状態

「グレード5」は最も重症で緊急手術が必要となります。

グレード別の治療方針

グレード1・2の場合、多くは内科治療で改善が期待できます。
痛み止めや炎症を抑える薬、神経保護作用のある薬を組み合わせ、さらに徹底した安静管理 (ケージレスト)を行います。
当院では、これにレーザー治療を併用することで、より効果的な回復をサポートしています。(レーザー治療については下記でご紹介いたします)

一般的に、グレード3以上の場合は外科手術が推奨されます。神経への圧迫を取り除かないと、後遺症が残ったり、回復が難しくなったりする可能性が高いためです。
またグレード1・2であっても、再発を繰り返したり、内科治療に反応が乏しい場合は外科手術も検討されます。

当院では、手術が必要と判断した場合、設備の整った二次診療施設へ速やかにご紹介いたします。紹介後も、術後のケアやリハビリなどで引き続きサポートさせていただきますので、ご安心ください。

治療法の詳細|「投薬」と正しい「安静」でしっかり治す

椎間板ヘルニアの内科治療では「投薬」と並んで「安静」が非常に重要です。
多くの飼い主様が「散歩を短めにすればOK」「激しい運動を避ければ大丈夫」といったイメージをもたれていますが、実際には日常のちょっとした動きでも負担がかかり、症状が再び悪化することがあります。
正しい治療の方法を身に着けて、焦らずに愛犬の回復を見守っていきましょう。

内科治療の基本

内科治療では、以下のような薬を組み合わせて使います。

  • 消炎鎮痛剤:痛みを抑える
  • ステロイド:神経周囲の腫れや炎症を軽減する
  • 神経保護薬:神経のダメージを最小限にし、回復を助ける

薬を飲み始めて数日すると、痛がる様子が減ったり、動きが良くなったりすることがあります。「もう治った!」と思われるかもしれませんが、ここで油断は禁物です。見た目が良くなっても、椎間板自体が治ったわけではないからです。

「安静」の本当の意味:4週間のケージレストがおすすめ

ケージレストのイメージ:犬の体長の1.5倍程度の広さのケージで安静にする。食事もケージ内で摂る。

椎間板ヘルニアにおける安静とは、ケージレストを意味します。
ケージレストとは 犬の体長1.5倍程度のスペース(小さめのケージやサークル)に入れて、動きを最小限に制限することです。基本的には以下のような生活になります。

  • 散歩は厳禁
  • 排泄と水を飲むときだけケージから出す
  • 食事もケージ内
  • 抱っこでの移動は慎重に行う
  • 階段やソファへのジャンプは厳禁

当院では椎間板ヘルニアの際には「4週間程度」のケージレストを推奨しています。
破綻した椎間板繊維輪の修復までの期間が4~6週間とされている為です。

ケージレストの大きな目的は、破綻した椎間板繊維輪の修復を待つこと、椎間板物質のさらなる脱出を防ぐ事、脊髄や靱帯の炎症が治まることです。このためケージレストは椎間板ヘルニアにおいて有効な治療法であると考えられます。

しかしながら、「動きたい」と願う愛犬を前に、自宅でケージレストを徹底するのは簡単ではありません。
完璧を求めすぎる必要はありませんが、悪化や再発を防いで神経の回復を促すために必要な治療だとご理解いただければと思います。

ご自宅でのケージレストが難しい場合は、入院管理という選択肢もあります。不安なことがあれば、遠慮なく病院へご相談ください。

また、ケージレスト後のリハビリは、2週間単位で少しずつ散歩・運動を増やしていきます。
さらに椎間板ヘルニアは別の場所で再発する可能性があります。このため、脊椎に過度の負担がかからないように体重管理に気をつけ、激しい運動は控えるといったことが必要です。

レーザー治療で負担軽減|かやま動物病院の取り組み

椎間板ヘルニアの内科治療において、当院が積極的に取り入れているのがレーザー治療です。
レーザー治療とは、特定の波長のレーザー光を患部に照射することで、細胞レベルでの治癒を促進する治療法です。痛みや炎症を抑え、神経機能の回復をサポートする効果が期待できます。

人間の医療でもスポーツ選手の怪我や腰痛治療などに広く使われており、動物医療でも注目されています。

痛みが少なく、副作用がほとんどない

薬と違って胃腸への負担や眠気といった副作用がほとんどありません。高齢犬や持病のある犬にも安心して使えます。

投薬治療との相乗効果

薬だけでは回復に時間がかかるケースでも、レーザーを併用することで痛みの軽減が早まったり、神経の回復が促されたりすることがあります。

再発予防にも役立つ

炎症を抑え、血流を改善することで、患部の治癒環境が整います。
これにより、再発のリスクを下げることも期待できます。

ストレスが少ない

照射中は温かさを感じる程度で、痛みや恐怖はありません。多くの犬がリラックスして受けてくれます。

特にグレード1から2の軽度から中等度の椎間板ヘルニアにおいて、レーザー治療は大きな効果を発揮します
「薬だけでは不安」「少しでも早く痛みを和らげてあげたい」という飼い主様の思いに応えられる治療法です。
もちろん、レーザー治療は万能ではありません。重症例では手術が必要ですし、軽症でも安静管理は必須です。ただし、内科治療の一環として組み込むことで、愛犬の体への負担を抑えながら、より良い回復を目指せるのです。

かやま動物病院では、椎間板ヘルニアをはじめ、関節炎や術後の痛みなど、幅広い症状にレーザー治療を活用しています。レーザー治療についてのご質問やご相談も、いつでもお気軽にお寄せください。

まとめ|迷ったときはお気軽にご相談ください

椎間板ヘルニアは、愛犬に多く見られる病気ですが、決して軽く見てはいけません。
早期発見と早期治療が、回復のカギを握っています。
「ちょっと歩き方がおかしいかな」「最近元気がないな」と感じたら、まずは動物病院を受診してください。
適切な診断を受け、症状のグレードに応じた治療を選択することで、愛犬の苦痛を和らげ、早い回復に繋がります。

当院では、内科治療が適している場合には投薬と安静管理に加えて、レーザー治療による負担の少ないケアをご提案しています。
手術が必要な場合も、信頼できる専門施設と連携しながら、飼い主様と愛犬をしっかりサポートいたします。
椎間板ヘルニアについて不安なこと、わからないことがあれば、遠慮なくかやま動物病院へご相談ください。

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